内科を受診される方へ
内科は、発熱、咳、喉の痛みといった一般的なな風邪症状などを拝見することはもちろん、「何となくだるい」「ちょっと気になることがある」等々、何科を受診したら良いのか分からない時にご相談頂ける窓口の役割も果たします。
昔はどの地域にも「何かあってもあの先生に相談すれば大丈夫だよ」と言われるような、身近で親切な街のお医者さんがいたものだと思います。けれど、医療の専門化・細分化が進むにつれ、病気になった時の窓口も患者さんには分かりづらいものになっているのではないかと思っています。
当院の内科では、そういった患者さんにとっての不便さや敷居の高さを取り払い、いつでも気軽に受診できる健康相談所のような存在として、幅広く皆さんのご相談にお応えしていきたいと考えています。
一般的な風邪症状など
- 咳(せき)
- のどの痛み
- 発熱
- 頭痛
- 腹痛
- 下痢
- 吐き気
- 急な体調不良
生活習慣病・その他
- 高血圧
- 糖尿病
- 脂質異常症(高脂血症)
- 痛風・高尿酸血症
- 特定健診
- 各種健康診断
- インフルエンザ予防接種
- 肺炎球菌ワクチンなど各種予防接種
高血圧について
高血圧症とは読んで字のごとく「血圧が高くなった状態」です。
日本高血圧学会のガイドラインでは最高血圧140以上、最低血圧90以上が「高血圧症」となり、患者数は4000万人にものぼると言われています。
高血圧の80-90%は原因が不明で、高血圧そのものが症状を起こすことは殆どありません。怖いのは症状がないからといって放置してしまうと、命に係わるような病気になってしまう可能性があることです。つまり高い血圧を放っておくことで、血管が破れたり、詰まったりして様々な病気の原因となります。
代表的な疾患に以下のようなものがあります。
・脳卒中(脳出血、くも膜下出血、脳梗塞など)
・虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症など)
・心不全
・腎障害(腎硬化症など)
血圧が高いかな?って思っている方は、まず血圧を1日2回測定してみましょう。1回目は起床後1時間以内で朝食前、2回目は就寝前です。いずれも測定する時は、座った状態で1-2分安静にした後がよいでしょう。
その結果を持ってクリニックへ来て頂けると、スムーズに診断および治療を進めることができます。
検査は必要に応じて以下のものを行います。
・採血:HbA1c、BUN、クレアチニン、コレステロールなど
・尿検査:高血圧では腎臓の血管が動脈硬化で傷つき、蛋白尿や血尿を起こすことがあります。
・胸部X線検査:心臓や血管の形を確認することで、心拡大や大動脈瘤・大動脈解離。
・CT検査:心臓や胸の中に水が溜まっていないか、また冠動脈の石灰化や大動脈瘤などを診ることができます。
・心電図:狭心症、心筋梗塞、不整脈などを診ます。
・頸動脈エコー:頸動脈の動脈硬化の程度を診ます。
・脈波検査:動脈硬化や血管の詰まり具合を診ます。
ではどうすると血圧はあがるのでしょうか?
またどうすれば血圧が上がるのを防げるのでしょうか?
生活習慣を見直すことで予防できることがありますので、自分自身に当てはめてみて出来ることがあればやってみましょう。
・禁煙
・減塩
・運動
・肥満の改善
・野菜をよく食べる
・過度な飲酒はしない
症状がないとついつい『まあ、そのうちでいいか』と流してしまいそうになりますが、健康診断・人間ドック・フィットネスクラブ・クリニックなどで測定して血圧が高かった方は、定期的に血圧測定をご自身でやってみてください。
薬はあまり飲みたくないなど色々悩まれている方も多いと思いますので、気になる方は気軽にご相談ください。
ピロリ菌について
ピロリ菌って比較的よく耳にすることがありますが、具体的にどういうものなのか見ていきましょう。
ピロリ菌は“胃の粘膜”にいる細菌で、粘膜を壊して炎症を起こします。これがピロリ感染胃炎で、長期間この状態が続くと胃がんなどの病気が起きやすくなります。胃潰瘍の原因の70-80%はピロリ菌が原因です。
現在、日本では毎年13万人近くが胃がんになり、毎年4万人以上の方が亡くなります。
ピロリ菌は10歳を超えてから感染することが殆どないため、中学生以上であれば検査を検討してみても良いかもしれません。
以下の方々はピロリ菌に注意が必要です!
1.家族などに胃がんの人がいる
2.塩辛いものをよく食べる
3.喫煙している
4.胃痛を感じることがある
。
気象病について
【気象病って?】
雨の日は頭がズキズキしたり、関節痛や腰痛が強くなると感じている方はいらっしゃいませんか?
気温・気圧・湿度など天候の変化によって起こる、体や精神の不調を「気象病」といいます。最近になって広く認識されるようになった病気で、1000万人以上の方が天気の影響による諸症状に悩まされています。
【原因】
雨や天候がすぐれない日は気圧が下がります。気圧の変化を感じるのは『内耳』という耳の奥にあるセンサーで、ここで感知した圧変化を脳にある自律神経に伝えます。このセンサーが過敏だったり、不調をきたすと頭痛・めまい・だるさなどの様々な症状が現れます。
【症状】
1.頭痛
2.肩こり・首こり
3.関節痛・腰痛
4.倦怠感
5.めまい
6.眠気
7.吐き気
8.むくみ
9.手足のしびれ
10.うつ症状
11.その他
【改善方法】
十分な睡眠
適度な運動
入浴
頸や肩回りのストレッチ
頭皮や耳のマッサージ
投薬
お心当たりのある方は気軽にご相談ください。